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中学生に多い理科の悩みとその対処法!苦手を“できる”に変えるステップ

中学生に多い理科の悩みとその対処法!苦手を“できる”に変えるステップ

「理科って暗記ばっかりで面白くない」「テスト勉強しても点が取れない」「そもそもどこから手をつけていいかわからない」——そんな悩みを抱えている中学生は少なくありません。

数学や英語と違って、理科は“どこまでやればよいのか”が見えにくく、つまずいたまま苦手意識を抱えやすい教科です。
しかし、そのまま放っておくと高校入試で大きな壁となり、他教科の足を引っ張ってしまうこともあります。

だからこそ今、「理科はわからなくても仕方ない」とあきらめるのではなく、自分に合った方法で“少しずつ前に進める”ことがとても重要なのです。
本記事では、理科が苦手な中学生に向けて、苦手の根本原因と、それを乗り越えるための具体的な学習法、そして理科を得意に変える考え方をご紹介します。

なぜ理科はつまずきやすいのか?

理科という教科に対して、「なんだか難しい」「どうしても好きになれない」と感じている中学生は少なくありません。
他の教科と比べて、理科だけ極端に点数が低かったり、授業を聞いても内容が頭に入ってこないといった声も多く見られます。

実際、学校の先生や塾講師の間でも「理科はつまずきやすい教科」として知られています。
しかし、なぜ理科だけがそう感じられてしまうのでしょうか?その背景には、他教科とは違う“理科特有のつまずきポイント”がいくつも存在します。

ここでは、理科が苦手になる主な原因を4つに分けて詳しく解説します。
自分がどれに当てはまるのかを見極めることで、今後の勉強の方向性が見えてくるはずです。

理科は「暗記する量が多すぎる」と感じる

まず、理科を苦手と感じる生徒の多くが口をそろえて言うのが、「とにかく覚えることが多くて大変」という点です。
理科では、1つの単元ごとに専門的な用語が多数登場します。
たとえば、「葉緑体」「気孔」「蒸散」「酵素」など、生物分野だけでも新しい言葉のオンパレードです。

さらに厄介なのは、それらの用語が単に“単語の意味”を覚えるだけでは不十分だということです。
「AがBに作用してCが起きる」といった因果関係や流れも含めて覚える必要があるため、丸暗記では対応しきれないのです。

たとえば、「光合成」と「呼吸」の違いについて学ぶ際、どちらも“酸素”や“二酸化炭素”が関わるため、用語の定義だけを覚えていては混乱しがちです。
教科書には図や表も載っていますが、それを十分に活用せず、文字情報だけで覚えようとすると、記憶の定着が難しくなってしまいます。

このように、理科は「量」と「関連性」の両方を意識しないと覚えにくいため、暗記に対して苦手意識を持ちやすくなるのです。

単元ごとに“問われる力”が違いすぎて混乱しやすい

理科が他教科と大きく異なる点のひとつは、分野ごとに学び方や求められるスキルがまったく違うということです。
国語であれば文章読解が中心、数学であれば計算が基本といったように、一定の方向性がありますが、理科にはそのような一貫性が見えづらいのです。

たとえば、理科は大きく分けて次の4つの分野に分かれています。

  • 生物分野:生物のつくりや成長、分類などを扱う。図やイラスト、言葉の意味を理解する力が求められる。
  • 地学分野:地層や天気、地震など自然の仕組みを学ぶ。暗記+観察力+図の読解力が必要。
  • 化学分野:物質の性質や変化(例:酸・アルカリ、中和反応など)。実験結果の理解や化学式の暗記が不可欠。
  • 物理分野:力、音、光、電気など、目に見えない現象を扱う。公式の理解や計算力が問われる。

このように、分野によって“得点の取り方”が異なるため、「生物は得意だけど、物理は苦手」「化学の実験結果が理解できない」などの偏りが生じやすく、理科全体に苦手意識を抱いてしまう生徒も多いのです。

また、学校のテストでは4分野からバランスよく出題されるため、一つでも苦手な分野があると全体の点数に大きく響くという構造的な難しさもあります。

実験や観察の意味が「なんとなく」で終わってしまう

理科の学習では、さまざまな実験や観察が登場します。
ペーハー試験紙の使い方、顕微鏡での観察、電流の流れを調べる回路づくり……こうした内容は、理屈と結果をセットで理解することが求められます。

しかし、実際の授業では時間の制限もあるため、なぜその実験を行うのか、どういう意図でその手順をとるのかといった“背景”を深く説明されることが少なく、「この器具を使って、この結果になった」という“結果だけ”を覚えてしまうケースが多いのです。

たとえば、「水に溶かした食塩水を加熱して蒸発させ、塩が残った」という実験があったとします。
その手順を丸暗記しても、「なぜその順序が必要なのか」「この操作はどんな性質に基づいているのか」といった理解が伴っていなければ、応用問題や記述問題には対応できません。

このように、理科の実験は「表面的な記憶」だけで済ませると、内容が頭に残らず、テストでもミスが増えてしまうため、苦手意識が強まりやすいポイントとなります。

勉強時間が圧倒的に足りていない現実

最後に見逃してはいけないのが、“そもそも理科に使っている勉強時間が足りていない”という事実です。

英語や数学は毎日の宿題や授業で触れる機会も多く、保護者の方も「重要な教科」という意識を持っているため、自然と時間をかける傾向があります。
一方で理科は、学校でも週に3時間程度の授業しかなく、家庭学習でも後回しにされがちです。

テスト前になると、「英語の単語を覚えなきゃ」「数学のワークを解かなきゃ」と他教科に時間を取られて、理科の勉強は「前日になってようやく手をつける」というケースが非常に多く見られます。

当然、直前の詰め込みでは“理解”ではなく“暗記”に頼ることになり、応用問題や思考力を問われる設問には太刀打ちできません。
結果として、点数が伸びず、「理科は苦手」「やってもできない」という誤った思い込みにつながってしまうのです。

苦手な理科を克服するための具体的な勉強法

理科が苦手になる原因は人によって異なりますが、実は「何が苦手か」を細かく分けて考えてみると、それぞれに合った対処法がしっかり存在します。

「用語の暗記が追いつかない」「計算問題になると頭が真っ白になる」「実験の内容がすぐに抜けてしまう」など、つまずくポイントはさまざまです。
しかし、そのまま放置せず、“どのタイプの苦手なのか”を自分自身で把握し、それに応じた対策を立てていくことで、理科は確実に得点源へと変わっていきます。

ここでは、よくある3つの苦手タイプ別に、実際に成果の出やすい勉強法を詳しく解説していきます。

用語が多くて覚えきれない人へ

「とにかく理科は覚えることが多すぎる」「似たような言葉が出てきて混乱する」という声は、理科嫌いの中学生に最も多く聞かれます。

理科の用語は、「意味を知るだけ」では不十分です。たとえば、“蒸発”と“沸騰”はどちらも「液体が気体になる現象」ですが、それぞれ起こる温度や場所が異なります。
こうした“違い”や“関係性”を意識しないまま暗記しても、テストで問われたときに「あれ?どっちだったっけ…」と混乱してしまうのです。

効果的な覚え方は、以下のように“つながり”を意識することです。

  • 単語を“グループ”にまとめる(例:水に関する現象、人体に関する器官、など)
  • 因果関係を図にして整理する(例:「酸素が必要」→「細胞の呼吸」→「エネルギーが作られる」)
  • イメージとセットで覚える(例:光合成の図、火山の断面図など)

また、“ストーリー”で覚える方法もおすすめです。
たとえば、「植物は日中、葉にある気孔から二酸化炭素を取り入れて光合成を行い、酸素を放出しながらデンプンを作る…」といったように、流れをストーリーとして頭の中に描くことで、情報が長期記憶に残りやすくなります。

「ただの用語の羅列」から「意味のある流れ」に変えるだけで、暗記の負担は驚くほど軽くなるのです。

計算問題になると手が止まる人へ

「理科は暗記教科」と思われがちですが、実際には物理分野や化学分野では多くの計算問題が出題されます。
このとき、「公式は覚えているのに解けない…」「計算の途中で混乱する…」という悩みを持つ生徒は少なくありません。

計算問題が苦手な最大の理由は、「問題文からどの公式を使うべきか判断できない」ということです。
たとえば、「電圧が○V、電流が○Aのとき、抵抗は?」という問いが出た場合、オームの法則V=IR の公式を使うべきですが、それに気づけないと解きようがありません。

このタイプの克服には、以下の方法が有効です。

  • 公式を丸暗記しない

「なぜその公式になるのか」「どんな現象を説明する公式なのか」を理解してから覚えましょう。
たとえば、密度の公式「密度 = 質量 ÷ 体積」は、公式そのものよりも“どんなときに使うのか”を把握することが大切です。

  • 計算問題を“パターン”として体に覚え込ませる

同じ形式の問題を繰り返し解くことで、「この問題文ならこの式!」と自動で手が動くようになります。
間違えた問題は、解き直しノートを作って「なぜ間違えたのか」まで記録しておくと効果的です。

  • 単位を意識するクセをつける

たとえば、「N(ニュートン)」や「W(ワット)」といった単位を理解せずに計算していると、途中で迷子になります。
数字だけでなく“単位”に着目して学ぶことで、公式を選ぶヒントになります。

最初は面倒でも、ある程度「型」が身についてくると、むしろ計算問題のほうが“確実に点を取れる”教科になっていきます。
苦手意識を逆転させるチャンスです。

実験や観察が理解できず記憶に残らない人へ

理科を苦手とする生徒のなかには、「実験の内容が全然覚えられない」「観察結果の意味がわからない」と感じている人もいます。
これは、文字だけの情報に頼っていることが大きな原因です。

理科の実験や観察は、「なぜこの操作をするのか」「どういう結果が予想されるのか」という“意図”を理解したうえで取り組まないと、すぐに記憶から抜け落ちてしまいます。

この課題を克服するには、次のような工夫が有効です。

  • 動画で実験の様子を見る

最近は、YouTubeや教育系アプリで中学理科の実験を再現した動画が多数公開されています。
映像で流れを見てから教科書を読むと、理解度が格段に上がります。

  • 図やイラストで流れを整理する

例えば「蒸留の手順」や「顕微鏡の使い方」は、言葉だけでなく図解で理解することが大切です。
イメージとして頭に残るよう、自分なりのまとめノートを作ってもよいでしょう。

  • 家庭で簡単な実験をやってみる

身近な材料で行える理科的観察を家庭で体験するのもおすすめです。
たとえば、ペットボトルに熱湯を入れて逆さにして冷やすと、気圧の変化によってボトルがへこむ様子を観察できます。
こうした体験は、教科書の内容と強くリンクし、記憶に残りやすくなります。

ただ読む・覚えるだけではなく、“五感を使った体験”に変えることで、理科への苦手意識は自然と薄れていきます。

「わかる」環境づくりで差がつく|自習室という選択肢

自宅で勉強しようと思っても、ついスマホに手が伸びてしまう…そんな経験はありませんか?
とくに理科のように集中力と理解力が求められる教科では、落ち着いた学習環境の有無が大きな差を生みます。

当自習室では、「理科が苦手」「何から手をつけていいかわからない」といった悩みを抱える中学生でも、安心して取り組めるような教材と環境を整えています。

教科書ワークを中心に、主要教科をしっかりカバー

理科をはじめ、国語・数学・英語・歴史・地理・公民といった全教科の「教科書ワーク」をご用意しており、授業の内容に沿った予習・復習が可能です。
学校で習った範囲をそのまま復習できるため、「難しくてついていけない」「いきなり応用問題は不安」という生徒にも使いやすい教材です。

参考書が自由に使える“読み放題”の学習環境

さらに、各分野の理解を深めるための参考書類も多数揃えており、自由に閲覧・活用いただけます。
わからない単元を自分のペースでじっくり読み直すことができ、教科書だけでは得られない“理解の補強”ができます。

まとめ

“苦手”の正体は、やり方が合っていなかっただけかもしれない。
理科に限らず、勉強において「できない」「わからない」という感覚は、センスや才能ではなく、“取り組み方”の問題であることがほとんどです。
合わないやり方で努力しても成果が出にくく、さらに苦手意識が強まってしまうという悪循環に陥るだけです。

大切なのは、「どうせできない」と決めつけずに、小さな一歩から動き出すこと。
最初の一問、最初の用語、最初の図解から始めていくうちに、必ず手応えが得られる瞬間が訪れます。

当自習室では、そうした“ひとりひとりの小さな一歩”を全力で応援しています。
理科の苦手を放置せず、「わかる」に変えるサポートがほしいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

あなたの「理科なんて無理」という気持ちが、「理科っておもしろいかも」に変わる日が来ることを、私たちは信じています。

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